[このページは2ページ目です] 材料が集まったので、いよいよ組み立てです。
組立て
今回、ワークデスクを子供の学習机にカスタマイズするのに、壁への釘打ちや固定に制限はありませんが、比較的新しい家なので出来る限り壁を傷つけない方法を取りました。
完成を先に紹介しますが、本来の壁にリメイクシートでデコレーションした簡易壁を貼り付けています。あらかじめ簡易壁に必要な部品をねじ止めしているので、表に取付のためのねじが現れません。
簡易壁の作成
簡易壁の心材にはMDF材を使いました。MDF材は、比較的安価で表面が滑らかで強度もそれなりにある成型木材で、木の粉に接着剤を混ぜて所定の厚みに押し固められています。この素材は、木の繊維の方向が無いので、とげが刺さるようなささくれが無く、一見堅いダンボールのような素材です。ホームセンターにはだいたい置いてあるもので、3x6尺(910x1820mm)の大きさで手に入り、加工性が良く薄いボードならカッターナイフでも切断できます。
今回使用したのは、5.5mm厚のMDFボードでしたが、切断にはプラスチック切断用ののこぎりを使いました。これくらいののこぎりでもスイスイ切断面も美しく切断できます。注意点は、どの木材でも言えますが、材料が反ることです。購入したら、1週間ほど室内に放置して、なじませておきましょう。
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本来の壁に取り付ける方法は、粘着テープを使いました。MDFボードの4辺の外周に粘着テープを貼り付けます。表にはリメイクシートを貼って簡易壁の完成です。
両面テープには、最近よく見るゲル状の粘着テープを使いました。テープ購入後、小さくカットしたテープを10日間ほど壁に押し当てて、壁が傷まないか粘着が残らないか等、テストしてから使いました。たまたま壁紙との相性が良かったのか、壁紙が傷むことなく、粘着もほどほどだったので採用しています。事前のパッチテストは必須と思っておきましょう。
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今回、簡易壁の装飾にリメイクシートを使いましたが、MDFボードは塗装も可能です。しかし、MDF材は吸水性が高くて下地処理をちゃんとしないと発色が悪くなるので、あまりお勧めしません。手っ取り早く、安価なリメイクシートを貼る方がきれいに時短で仕上がります。
もちろんリメイクシートの選択は、使う本人が選びました。お気に入り空間にして、多少なりとも机の前に座る時間が増えれば良いのだけれど…。
リメイクシートの注意点は、単色なら問題ありませんが、今回選択したレンガ調など隣と絵柄を合わせて貼りたい場合、絵柄の繰り返しピッチによっては、必要な長さ以上に消費してしまうので、注意しましょう。
表にリメイクシートを貼り付けて、裏側の両面テープに5mm程度重なるように折り返してカットして簡易壁の完成です。両面テープの剥離テープの内側に貼った状態です。
完成した簡易壁に、コルクボードと机の奥行拡張用フタを支える白木棒を必要なビスで固定します。全て簡易壁の裏からねじ止めしているので、表側にねじが飛び出さないように注意しましょう。
上の写真で、数か所に薄紫の帯がありますが、ちょうど両面テープと同じ厚み(2mm)のスポンジテープがあったので貼り付けました。表から押したときの支えになるかな?程度のものです。ちなみに窓ガラスサッシ枠の結露を少なくするスポンジシールです。
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完成した簡易壁を両面テープの剥離紙をはがして貼り付けます。外周のみの両面テープでしたが、特にはがれることもなく、壁にくっついてくれています。
机の正面と右サイドの簡易壁を貼り付けたのがこちらです。
デスクライトは、机の天板に固定するのではなく、机と壁の隙間に入るように木材を机の裏に固定し、その木材に固定して低く、かつ遠くに設置しました。
コルクボードは、A3用紙が貼れるようにA1サイズ位の大きなものを取り付けました。このボードは、画鋲だけでなくマグネットも付くので子供にも安全です。マグネットは数個付属していますが、追加で購入するなら「超強力マグネット」タイプがおすすめです。
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机と壁の隙間を埋めるフタ板の作成
作成中の写真はありませんが、机と壁の隙間を埋めるフタ板は、桐集成材を使いました。桐集成材は変形が少なく軽くて加工性が良いので、それほど強度が必要ない構造物に最適です。しかもホームセンターで手軽に手に入るのでお勧めです。
今回は、13mm厚×120mmの断面にカットされた板を使ったので、必要な長さにカットして、R加工しただけで、ほんの数十分で完成しました。
表面の塗装をせず、ペーパーで表面を磨いた程度ですが見た目が良く、とげが刺さることもありません。
このフタ板は、簡易壁に取り付けた白木棒と机を支えとして置くだけのもので、ズレてしまうと壁との隙間に落ちてしまうので、ズレ防止にフタ板の裏側にズレ止め木材(上の小さな木片)を両面テープで貼っています。
机の固定
隙間を埋めたフタ板にはズレ止めがありますが、机が動いてしまうと意味がありません。そのため、机が動かないよう、かつ位置決めできるように、壁との間にスペーサーを入れました。
机の奥側と右側に余った桐集成材で作成したスペーサを入れて3点の位置を決めることで、机が動くことがなくなり、動いたとしても元の位置に戻せるようになります。
Point! 組み立て工程は急がず、丁寧に作業を進めましょう。間違った寸法で切断しないように、現物合わせも心がけます。
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完成
完成したのがこちら、10センチ奥行きが増えたので、その部分に本立てを置いたり、コンセントを配置することでノートやタブレットを広げる範囲が格段に増えました。
実際に使っている状態がこちらです。(少しぼかしています。)
もともと真っ白な壁紙でしたが、ストーン調の壁紙がアクセントに入ったことで、エリアが区切られた感じでシステム学習机感が出ました。右端に少し見えてるのが本棚で、低い位置の棚なら椅子に座ったまま手を伸ばして、本を手に取ることが出来ます。
その時に椅子の移動でゴロゴロと床が鳴りますが、下のようなマットを敷くと音の低減の他に足さわりも良くなるのでおススメです。あえて移動範囲より少し大きなマットを購入すれば、床に吸着させなくても置くだけで済むので購入するときは「あえて大き目」を忘れずに…。
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本棚が右に移動したことで、実は壁コンセントの使い勝手が悪くなってしまいました。そこで、壁コンセントの代わりになる使い勝手の良い位置に、コンセントを増設しました。
本棚に「電源タップ」を埋め込んで、見た目もすっきり使い勝手の良いコンセントを作成した様子は下記に記載しています。ぜひご覧ください。
机で勉強中に気分転換でベッド下の座卓に…机の上のスイッチでライトもON!そんな感じで作ったのが、座卓と照明です。下の記事で紹介しています。
ついでにもう1か所リビングに施工
同じような手順で、リビングにマグネットボードを取り付けました。MDFボードにリメイクシートを貼り、マグネットコルクボードを取り付けています。
元の壁への固定は先の紹介と同じ両面ゲルテープを使っています。コルクボードの縁には、別のリメイクシートを貼って少し印象を変えました。
このコルクボードは使いはじめると、すぐに一杯になりました。(現在の写真は、すぐに特定されそうな情報ばかりなので控えますw)
電源タップはスライド式で使いたい時だけスライドさせる便利仕様!!
最後のまとめ
今回の作業では、壁への穴あけやねじ止めはしませんでした。しかし、両面テープでの粘着力が経年変化によって、固着してしまうのか、また外れてしまうのか正直わかりません。
もし外れてもケガしないように、机を置くことで倒れないようにしていますが、単独で簡易の壁を作って貼り付ける場合は2か所程度はねじ止めをすることをお勧めします。
子供の成長は早く、すぐに飽きたり、模様替えを要求されると思いますので、数か月か数年経過して報告できることがあれば追記します。
Point! 壊れたり、外れたりしたときに何が起こるか?その時のダメージもできる限り考慮しておく。もちろんイメージできる範囲で…想定外はイメージできません。
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