先日、子供部屋に友達がやってきたときに困った事。「教科書を広げる場所がない」ってことがありました。部屋の広さはあるけど、机がない状態で、急遽、リビングにあるローテーブルを部屋に持ち込んで使ってもらいましたが、あまり綺麗なものでもないので、常設はせず…
数人が遊びに来てゲームをしたり、お菓子食べたりする場所もないので、在庫の木材を使ってローテーブルを作ることにしました。
ロフトベット下の有効活用を目標に、子供が集まる自習室をイメージして簡易的な勉強机を兼ねた多目的スペースがゴール地点です。ちなみに完成した長~いローテーブル(座卓)はこちらです。
構想を練る
頭の中にはテーブルになりそうな使っていない板のイメージがあったので、押し入れにあるその板を採寸し部屋の中に配置(3Dモデル上です。)
ロフトベッド下に配置すると、ロフトベットの脚の梁が、座卓にはちょうどいい高さ(349mm)であることが分かったので、在庫の板をフルの長さで使った長机にすることに決定。
いつものように設計に使ったのは、この3D-CAD。こちらの記事から習得できます。
脚の設計
1脚だけでいいので、屋根裏に保管している残材を物色するとともに、便利グッズもネット検索して設計着手しました。
購入するだけで済みそうなものでは、2×4材を差し込んでそのまま足になるような樹脂製の部材を見つけたり…。結構しっかりできそうで、棚作りにも使えそうです。
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ただ座卓の場合、あぐらや正座した時にテーブルのカドに足があると、ヒザが当たるので使い勝手が悪くなるのと、分解できるようにはできないため、この案は却下しました。
結局、これまでのDIYの残材を集めて設計したのがこちら(下から見ています)。長テーブルの中央に補強桟を入れ、その補強に対して脚を挟み込んでボルト締めします。脚のベースは広くして、机が倒れにくくしました。
右側の部材は、位置決めのための桟でテーブルがズレないようにするストッパーです。
常設した時に、常に広いままでなく、ロフトベッドの階段部分に一部退避させておいて、このテーブルは棚や一時置き場として使用し、広くしたい時にはスライドさせる2wayスタイルの予定で設計しました。
今回は加工する部材が少ないので手書きメモで、各残材の切断寸法を書き出して加工開始です。
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設計寸法に切り出し
今回集めた残材はこちら。テーブルの天板になるのは、作業台として使っていたアカマツ(レッドパイン)集成材で、そのほかはセミダブルベッドの作成で残った残材がほとんどです。
作業台として使っていた集成材だったので、少し汚れていたり側面にはササクレが…。なので外周一回り丸ノコで面出しをしたのがこちら。少し小さくなりましたが、問題なしです。ちなみに丸ノコは72チップのノコ刃を使っています。切断面は下記の記事でも紹介中。
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コーナーRと研磨
まず天板だけ作業を進めました。理由は、天板だけオイルフィニッシュして脚は未処理でそのまま使うためで、オイルが乾くのに時間がかかるので少しでも早く完成させたいためです。
天板の四隅はRにしました。危なくない程度のRで良かったので、両面テープの内側を使って鉛筆でなぞった状態がこちら。
のこぎりで荒落としをして木工用のやすりで角落とし、ペーパー仕上げの流れです。詳しくは、脚ベースの作成時に触れています。
全体的にカドをなくしてR3程度に仕上げました。この間、ペーパーは100番→160番→240番に変えて、全体をまんべんなく研磨します。
天板に使うような広い面の研磨は、仕上げサンダが必須といってよいでしょう。電動ならほんの15分ほどで終わりますが、手作業なら半日程度はかかるかも…しかも腕が筋肉痛になるのは避けられません。使用中の機材などは下記で紹介しています。
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天板だけオイルフィニッシュ
天板だけは手脂がすぐにつかないように、これも在庫のワトコオイルを使ってオイルフィニッシュ処理しました。表面保護の効果はほぼありませんが、下地をきちんと磨けば多少の防汚性はあるので、よく使っています。手触りがさらっとしていて気に入っています。
ワトコオイルは1Lで買うのがおすすめ。
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まず、裏面への塗布。天板を裏面にしてワトコオオイルを塗布。15分後くらいに余分なオイルをぼろ雑巾で拭って1時間放置。もう一度、ぼろ雑巾で余分なオイルをふき取ります。時間に余裕があれば、2時間ほど乾燥させたいところです。裏は1回塗布だけで済ませました。
天板を裏返して表にし、改めて240番のペーパーで軽く研磨して、乾いたぼろ雑巾で拭き、ワトコオイルを塗布、15分後に余分なオイルをぼろ雑巾で拭きとります。この状態でまた1時間放置。
1時間後にもう一度オイルをふき取ったあと、ワトコオイルを塗り広げます。オイルが濡れた状態のまま時間を置かずに400番の耐水ペーパーで研磨します。この時は手作業で木目に沿ってペーパーを動かしましょう。全体を研磨できれば、余分なオイルをふき取り、1時間放置します。
1時間後に改めて、余分なオイルをふき取り、その後も数回、乾いたぞうきんで磨きます。今回、2回塗布で済ませましたが、3度、4度と耐水ペーパーの番手を上げながら塗布すると、上質な肌になります。
脚の加工と組み立て
脚の部材は、これまで作業台として使っていた集成材を座卓の天板に使ったので、適当なMDF材の上で作業。少しやりにくいので作業台は大切だと思いました。
脚ベースの外周にもコーナーRを施したいので、四隅にRを下書き、のこぎりで余分な部分を落とします。その後、木工用の粗いやすりで下書き手前まで荒加工し、ペーパーで仕上げていきます。
その他の部材は設計寸法に切断後、外周にR3を施して手にやさしい状態にしました。サンドペーパーは「ホルダー」があるだけで作業性がすごく向上!します。
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脚部分の組立ては、コーススレッドの頭が飛び出さないように、深めの皿モミをしてから締結。
皿モミと締結後の仕上がりについて、下記記事内にも紹介しています。
本体組立て
匂いが収まった天板(私は3日以上屋外に置いて乾燥させています。)と脚部の組み立てをします。まず、天板の中央に桟を固定。
天板と脚部の締結は、天板の補強桟に対してボルト止めしました。分解したい時はボルトを外せば脚部と分離できます。脚とボルトでつながる部分周辺に、多めにビスを入れています。
完成
予定通りの出来栄えですが、今回のトピックは「在庫の木材で出来た」ことくらいでしょうか。幅が狭いので、向かい合って教科書を広げることはできませんが、向かい合ってのスイッチなら十分のロングローテーブルになりました。
テーブルが出来たので、あとは照明と座布団を置いておけば多目的に使えるスペースになると思っています。
はじめに「2wayスタイル」のテーブルになるという構想は、使ってもらえるかは別にして、下のように広げられるようにしただけです。階段下はデッドスペースなので、普段は座卓を小さくしておき、広く使いたい時には引き出す使い方です。天板が落ちないようにストッパーを付けています。
DIY作成後記
部屋を広く使いたい要望で作成したロフトベッドですが、気を抜けばモノが乱雑に置かれてしまいがちです。ローテーブルを置いたことで、床に座ってマンガを読んだりする時のくつろげるスペースになったようです。また暗くなりがちなベッド下を照らすLED照明を設置しました。
ロフトベッド下にソファーを置いているようなシチュエーションでも、こんな机があれば、今まで以上にパーソナルなお気に入りスペースになると思います。
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