【組立て編】自分で設計したセミダブルロフトベッドを組立て開始!室内でDIYするなら養生も大切だった!

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DIYロフトベッドの角丸処理の写真

子供部屋に設置する、安全階段付きセミダブルサイズロフトベッドの記事の「組み立て編」です。前回までで必要な機材や木材の購入が終わり、いよいよ加工・組み立てに入ります。完成写真はこちらです。

DIY作成したロフトベッドの全体写真

この完成形に至るまで、楽しくても地道な作業に入ります。シリーズ記事はこちらです。

階段付きセミダブルロフトベッドを、3D-CADを使って設計・加工・組み立て、完成した記事は、全4記事あります。

設計準備
 設計に使う3D-CADの紹介から設計を進める考え方や勘どころなどを紹介

DIYロフトベッドの完成写真 ベッド下の写真

資材購入
 DIYで必須工具等アイテムの選定と、組み立て補材、木材などの選定・購入の紹介

ロフトベッド ベッド部分の上からの写真

組立て ←今この記事
 組み立てからオイル塗布までの様子と、美しく仕上げるための試行錯誤などの紹介

DIYロフトベッドの角丸処理の写真

完成写真
 完成した階段付きセミダブルロフトベッドの完成写真と、3Dデータを掲載

DIYロフトベッドの完成写真 階段と足元クッション


この記事のもくじ

すのこの製作

まず、ベッドのベースになる、すのこの製作から始めました。

DIYロフトベッド すのこ部分の設計CAD図

CADで必要な切断長さを確認します。これなら、2×4材が1200mmが2本、2282mmが3本、1×4材が1200mmを17本切断が必要なことが解ります。2×4 8Fを4本使って切りだしました。

  • 木材は面を出してから使う

ここで、下の写真をご覧ください。端材の端面の写真です。左が購入したままの面で、右が丸ノコで切断した面です。

丸ノコによる切断面 比較写真

今回、丸ノコの刃は、付属で付いていた52刃のチップソーから72刃のノコ刃に変えています。購入した木材は左のように肌が荒れていて、このあといくらサンダーで研磨しても、同じ長さできれいな面にするのは無理です。

一方、丸ノコの切断面は美しく、研磨しなくても良いくらいです。購入した木材は、断面を必ず確認して、(必要であれば)数ミリ切断して新しい面を出すようにしましょう。もし、購入したままの切断面が、家具の見える面に出てしまうと塗装では綺麗にならないので、パテを奥まで押し込んで研磨するくらいしか手直しする方法は無いかもしれません。

購入した木材の長さが1830mmだったとして、これを半分に切って915mmを2本取ることはできない、ということが解ります。木材の長さは、丸ノコでの切り代と、捨て代があるのを考慮して若干の余裕を持たせて設定しましょう。

丸ノコでの木材切断の前に、精度確認は済んでますか?しばらくメンテしていないようなら下記記事で精度確認してから作業しましょう。


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DIYロフトベッド すのこ部分の完成写真

すのこベッド部分が完成しました。幅が1200mmで、中央に2×4の梁が入っているので、片側600mm弱の長さを1×4の板が支えています。私の体重70キロほどで上に乗りましたが、若干たわむものの強度に問題ない感じです。(でも飛び跳ねるとダメだと思います。)

念のためビスで締結する前に、板を置いて体重程度で折れないのを確認してから組付けました。木材全般に言えることですが、節の位置内部の亀裂で弱いものもあるので要注意です。


脚の取付:棟上げ

DIYロフトベッドの脚部の設計図

出来たすのこベッドに脚を取り付けます。あらかじめ、上の図のような頭側(左)と足側(右)の脚を組み立てて、すのこベッドと合体します。脚は2×8材(38ミリx184ミリ)を使いました。

すのこベッドと脚の締結には、M8の六角ボルト長さ50mmと、M8長さ20mmのオニメナットを使って4か所ずつ、合計16本で締結しています。

DIYロフトベッドの六角ボルトでの締結解説図

これだけでも思った以上にしっかり自立しましたが、これに手すり(転落防止)と補強を入れて、すのこベットと脚フレームとの合体が完了です。

DIYロフトベッドの途中経過 すのこと脚、枠の締結写真

この状態で、ベッドに乗って揺さぶったり、ナナメからねじるように力を加えたりしましたが、しっかりとした剛性感が感じられました。弱いと感じたら斜交いや、支える柱を追加しようと考えていましたが、全く問題ない強度だと判断しています。

ここで案外難しいのが、六角ボルトとオニメナットの下穴の位置合わせです。私は下記の方法で、見た目も美しく失敗しない方法で作業しました。下記の方法は、何度もドリルを交換しないといけないので、その点が面倒ですが、木の割れささくれが出にくいので、割れの処理(リカバリー)を考えればこの方法が結果的に時短、かつ見た目も美しい方法です。

オニメナット締結時の木材の加工手順解説図
オニメナット締結時の木材の加工手順解説図
オニメナット締結時の木材の加工手順解説図

木材の穴あけは、ドリルが木材の柔らかい方向へ勝手に流れて穴が開くため、若干位置がずれたり、角度が付いたりしてしまうのは、仕方がありません。この方法は、A、B木材の締結して合わさる面から、ボルトの通り穴を開けるため、パイロット穴が流れていても問題がありません

今回、M8のボルトを使いましたが、ボルトの通り穴のドリル径はΦ8.5mmを使いました。非常にタイトな穴径ですが、位置が合わなかった穴は、16か所中2か所だけでしたので、有効だったと思います。(位置が合わなかった穴も、通り穴を少し大きくするだけで入るようになりました。)

転落防止のベッド枠の取付

皆さん、夜中にベッドからスマートフォンが落ちて、大きな音で起きたことは無いでしょうか?出張中のビジネスホテルで良くこんな経験があって、「イラッ」としたことがあります。

今回のロフトベッドは、1200mmの高さなので、もしスマートフォンとかが落ちると、運が悪ければ画面割れで泣くことになるかもしれません。もちろん、人が落ちてもただでは済まないと思います。

そこで、20センチ程度のマットレスを想定しながら、それをカバーする高さで、転落防止の枠を取り付けて安全対策を行いました。

DIYで作成したロフトベッドの完成写真 ベッド部分

これならベッド横から布団が滑り落ちたり、読書中の寝落ちで本が落ちるリスクが少なくなります。

階段の組付け

当初階段は、まっすぐ上がれるように設計していましたが、フットプリントが大きくなってしまい、階段が部屋を圧迫してしまう感じでした。足元に階段を配置できるスペースがあるのですが、足元から布団がズレ落ちることが無いようにと、20センチほどクッションスペースを入れたため、ここも断念。

DIYで作成したロフトベッドの完成写真 階段部分

足元は窓があるので、仮にバランスを崩しても体を預けられる強度も必要です。結局考えた末に、らせん風にして、手でつかめる場所を多く保ったうえで省スペースになるようにしました。

段数が少なくて、若干急ですが、はしごよりは安全だと思っています。

細部の仕上げ

おおよそ形状は完成してきましたが、完成度を上げるにはここからの丁寧な作業が必要になります。

  • R加工

木材の切断面は、角ばっていて手になじむ形状ではありません。ところどころ半径30mmほどのR加工を施しました。ルータなど持っていませんので、手作業でのR加工になります。

DIYで作成したロフトベッドの完成写真 R加工詳細解説

のこぎりで大まかに切断し、粗目の木工ヤスリで丸くして、紙ヤスリで仕上げます。

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コーナーRの加工は下記の記事でも触れています。

  • パテ埋め

木材には節や割れなどがあり見た目が悪いほかに、場合によってはケガをする恐れがあります。できる限り、手指をひっかける要素を減らすために、該当箇所にパテ埋めを施しました。

木材の割れ、穴の目隠しに使用したパテ

使用したのはコニシボンドの木材補修用ウッドパテで、色はタモ白です。パテで埋める前に、施工したい場所を掃除機でほこりを吸い取ったり、エアーで吹いたりしてきれいにします。自宅に圧縮エアーなどないので、私は、電動の空気入れ(浮き輪を膨らませるエアポンプ)を使ってほこりを吹き飛ばしています。

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ウッドパテを使用した例

節にはたいてい割れがあり、パテを押し込むように塗って乾燥後ペーパー掛けしたのが右です。

また、コーススレッドのビス頭を深く埋めた個所は、穴が開いているのでパテで埋めたり、埋木をしてその隙間をパテで埋めています。木材の肌の色と、タモ白がうまく合っていて、あまり目立ちません

ウッドパテで埋めた穴の写真

パテ埋めすると、硬化乾燥してからペーパー掛けしますが、屋内作業なので、部屋中真っ白になってしまいました。あと、作業も無理な体勢になりがちなので、可能なら材料切断後のサンダー掛けと同時に、パテ埋めをしたらよかったと終わってから思いました。コーススレッドの頭隠しは無理ですが、木材の肌のパテ埋めは、今後手順を変えて施そうと思います。

表面保護

木材の表面保護と言えば、ニス仕上げ、塗料ペイント、オイルステインなど多くありますが、今回の目的は

 1.木肌の風合いを生かしたい

 2.汚れをつきにくくしたい

 3.材料に浸透して硬化保護したい

というもので、順当にいけばつや消し水性ニスですが、今回は「ワトコオイル(ホワイト)」を使うことにしました。単に、ワトコオイルがどんな仕上がりになるか興味があっただけで決めました

ワトコオイルの紹介写真

ワトコオイルの使用法は、ホームページで基本の塗り方として紹介されていますが、木地調整→塗布→ふき取り→塗布→ウエット研磨→ふき取り、が基本的なやり方と紹介されていました。平らなテーブルなどならチャレンジできるものの、入り組んだ構造のベッドはなかなか面倒で、ウエット研磨はせずに2~3回塗りとふき取りを繰り返す方法で様子を見ました。

結果は、組付け前のそれぞれの木材を仕上げサンダーで研磨したのが良かったのか、しっとりナチュラルな肌になり悪くないと思いました。

目的だった、木肌の風合いも保たれ手脂などの付着もしない状態で、木材の表面硬化も爪を押し付けてもそこそこ硬い表面になっている気がします。

施工で結構悩まされたのが、「におい」です。塗布施工後、2日目くらいに独特のオイル臭がきつくなり、一日中窓を開けておかないと気持ち悪くなる感じで、約1週間ほど続きました。1か月ほど過ぎるとほぼ臭いは無くなります。(塗って乾けばすぐ使いたいという用途は難しいと思います。)

今回選んだ、ワトコオイル(ホワイト)ですが、ホワイト感はほぼなく、ナチュラルと同等だと思います。

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足元のクッション作成

足元から、布団が下に落ちるのを防ぎたいとの思いで、足元にはクッションスペースを設けました。今回、そのクッションも手作りしました。

ロフトベッド足元クッションの完成写真

クッション用の生地を2枚重ね(1枚だとウレタンが透けて見えたため)て、ウレタンチップスポンジを挟んだ木板にタッカーで固定するだけで、(完成度は低いものの)クッションが出来上がります。これをベッド枠にはめ込む木材に固定して完成しました。

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食卓にベンチシートが欲しいと思っているので、これだけ簡単ならDIYのテーマに加えても良いかと思いました。クッション生地を人工皮革にすればカッコいいですね。

あと階段に滑り止めを貼ったりしています。これは、ワトコオイル仕上げの木肌がしっとりサラサラで靴下をはいていると滑りやすいためです。

これだけ大きなものになると、重量もそれなりに重くなりました。ベッド下にマットを敷くためにち上げようとしましたが、頭側と足側(階段側)を交互に肩で支えて浮かせる方法でかろうじて上げられるくらい重いです。この重さが脚にかかるので、床との接地面にはフェルトを貼っています。少し滑らせて移動するときもキズが軽減されるはずです。

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これでロフトベッドが完成しました。完成写真と、少しのコメントを入れた紹介を次回の記事にします。

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